野沢温泉スキークラブ JrJr主任:池田拓也

100年を超える歴史を持つ野沢温泉スキークラブはオリンピックのメダリストをはじめ、世界で活躍する選手を数多く輩出してきました。このような”選手強化”は野沢温泉スキークラブの大きな役割の一つであるが、この選手強化と同等またはそれ以上に重要な役割があります。
それは野沢温泉の子供達にスノースポーツの楽しさを伝えることです。
この入口として小学校1~3年生を対象に「様々なスキー、スノーボードで多様な雪質、斜面を家族や友達と楽しく滑る」ことを目的にジュニアジュニア(JrJr)は活動を行なっています。

現在は約30名程度の子供達がジュニアジュニアに所属し、ウィンターシーズンには週に2〜3日ほど世界に誇る雪質と日本最大級の規模を有する野沢温泉スキー場で楽しく活動をしています。
またジュニアジュニアに所属する子供達は野沢温泉スキー場からリフト券が付与され、さらには提携レンタルショップでは無料でギアを借りることができるなど数多くの地域企業の皆様にも支えられウィンタースポーツを楽しむことができています。

友達や家族と滑る楽しさ、大自然の中で風を切って滑る楽しさ、空高くジャンプできる楽しさ、美しい森を滑る楽しさ。このように楽しさは子供達一人ひとりそれぞれ違います。ジュニアジュニアではこの一人ひとり違った雪山での楽しさを子供達と一緒に見つけることが活動の最大の目的になります。

こんな景色を見ることができるのもウィンタースポーツの楽しさの一つです。

今まではスキーだけでしたが2024/25シーズンからはスノーボード体験会も実施し、子供達の雪山を楽しむ選択の幅も広がってきています。

この雪山でのそれぞれの「楽しい」を一緒に見つけることで生涯スポーツであるスキー、スノーボードを何歳になっても続けてもらえることに繋がり、彼ら彼女たちがいずれはスノースポーツの楽しさを伝える存在になる。こんな好循環のきっかけ作りのお手伝いをすることが我々が情熱を持って子供達と接している大きな原動力です。
また次の冬も子供達と一緒に笑顔で雪の上に立つことが今から楽しみです。